2008年6月20日金曜日

高田松原先人感謝祭




 陸前高田市のシンボルであり、大きな観光資源である「高田松原」の礎を築いた先人2名に感謝する「高田松原先人感謝祭」が、今日行われた。

 いまでこそ、2キロに及ぶ白砂青松の風光明媚な高田松原であるが、その昔・・・・江戸時代中期までは、海からの砂と潮風が後背地の田畑を塩害に苦しめていたところを、伊達藩の許可を得て、高田村の菅野杢埜助翁、そして今泉村(現陸前高田市気仙町)の松坂翁がそれぞれ私財を投げ打って松の植林を繰り返した結果が、現在のきれいな高田松原になったとのことである。

 大変な作業であったことだろうし、そして現在の後背地が豊かな水田になったこと、そして年間100万人を越える観光客が訪れ、市民が散策するなど憩いの場所になったことなどに対する、現代人の感謝の印として毎年行っている。今年は、高田町が戦前に建立した菅野翁の顕彰碑の前で、関係者など100人前後が集まっておこなわれた。

 顕彰碑の回りには、今を盛と高田松原のもう一つも魅力である浜ぼうふうが咲き誇っていた。

 私たちは、この大事な松原を後世に残す責任があると思っている。松くい虫や、台風からこの松林を守っていくことが行政、そして市民の務めのように感じている。

 市民有志で立ち上げた「高田松原を守る会」の方々も大勢参加していただき感謝感謝である。

消防操法競技会



 6月15日の日曜日に、陸前高田市消防団操法競技会が開催された。退会当日は、過去2回は雨にたたられていたが、晴天の下に各分団各部の選りすぐりの選手たちのよって行われた。

 今回も支部大会そして県大会目指して各分団各部とも2ヶ月近い練習をこなし、それぞれの名誉と消防魂を背負っての競技会であった。

 陸前高田市消防団は隔年での開催であるが、確実に実力を付けてきているように感じている。規律と的確な号令、そして迅速さを求められる過酷なものである。

 部を代表して出場する選手だけでなく団員一致結束して練習に当たってきた成果を見せてもらった館がある。

 生業を持ちながらの消防団というボランティア活動であるが、単にボランティアというだけでなく、自分たちの地域は町は自分たちで守るという精神が宿っているからこそできるのだと思い、消防団関係者、団員、そしてそれを支える地域の人たちへの感謝を表したい。

 厳しい財政状況の陸前高田市であるが、彼らの士気高揚につながるような市政運営を目指してゆきたいと改めて感じた一日であった。