2007年11月8日木曜日

岩手県市議会議員研修会

 年に一度、岩手県下13市の全議員を対象とする岩手県市議会議長会主催の研修会が盛岡市で開催された。毎年、講師を呼び、その時々の時事問題や地方自治を取り巻く様々な環境について勉強をしてきた研修会である。研修会は講師を迎えての講演と、議員の意見交換会の2部構成になっている。
 今年は、2人の講師をお迎えして勉強会を行った。一人目は、元NHKアナウンサーであり解説委員を務められた西田善夫さんであった。主題は茨城県立取手二高、常総学院で高校野球の監督を務められ全国制覇も経験された木内監督の言動をもとにした思いを伝えることであった。ユーモアを交えて話されていたが、聞き手をひきつけて離さないその話術には現役のアナウンサー時代からの様々な経験や西田さんなりの努力、人と人との付き合いから構築された信頼感ある人間関係を受け止めることができた。NHKというブランドに頼ったものの取材活動ではなく、西田善夫という一人の人間が醸し出すものがあの語り口を裏付ける資料を集めることができたのではないかと感じたところである。
 2人目の講師は、4月の知事選で岩手の新しいリーダーとなられた達増拓也知事であった。今後4年間の地域経営計画と題しての講演であり、岩手の行政運営の指針を示されたものだった。様々な現状を分析され、岩手の主産業である農林水産業の振興と企業誘致や地場産業の振興を進める政策と、岩手を4つの地域に分けそれぞれ地域特性を活かした政策を推進するとしていた。只、達増知事はきちんと分析されており、1次2次産業は、現状をどう維持するかである、飛躍的な向上を即座に実現することは困難を伴うとの考えがあり、3次産業の振興が鍵であると話されていた。3次産業というとサービス産業であると私は短絡的に考えてしまうが、知事は3次産業というのは創造産業であるとの見解を示し、これからの柱と考えるとのことであった。1次2次産業を含めた産業を創造することが大きなキーになるとの考え方であり、工夫と創造が地域経営の新たなへむけたものとなると感じたところで目から鱗の思いをしたところである。
 議員の意見交換会では県内各市の旧知の議員さんや、先輩や友人が4月の統一地方選で新たに市議会議員となられた方などとしばし様々な話をしてきたところである。奥州市の佐藤邦夫議員とは地方議員のマニフェストについて新たな勉強会の話などがでてきた。県内には様々な経験と意識を持った議員さんが大勢いることを改めて感じた一日であった。
 このような研修会をはじめ、様々な機会をとらえ自分の節目とし、さらに前進する力としたいと思っている。