2008年2月1日金曜日

早とりワカメの出荷はじまる




 今朝の気温はマイナス2度、沖に出ると体感温度はもっと下がる。そんな中、早どりワカメの出荷が始まった。私の住む地域は、漁業で生計を立てている地域である。三陸産ワカメの主産地である。これまでは、早朝に刈り取りしたものをボイルし、塩を絡み、ワカメの中芯をとって製品として出荷していた。今でも主たる出荷は変わらないが、ここ数年まだまだ成長途中のワカメを「早どりワカメ」として出荷するようになってきた。宮古などでは、「春一番早どりワカメ」として、間引いている(大根などと同じように間引き作業も必要なんです)ものを出荷しているところもでてきたが、陸前高田市小友町只出地区では十数年前から「早どりワカメ」として出荷を続けている。


 県下でも例を見ない、早どり専用の養殖だなを設置しているのはこの地区だけである。品質の管理にも人一倍気を使って製品化につとめている。今朝は、6時からの刈り取り作業である14人の組合員の共同経営をしている養殖棚からの出荷作業だった。7艘の作業船に二人づつ分乗して沖合いで刈り取りをしてきた。港に帰ってきたのは午前9時、ほぼ3時間沖にいたことになる。収穫量は約2t、大きく伸ばしたほうが数量が増えるのにと考えるのは私だけではないようだが、「この地域のワカメを様々な形で味わってもらいたい。作業の仕方も研究し後継者の育成につなげたいからだよ。」と教えてもらったことがあった。




 漁協でも、岩手県漁連でもこの時期のワカメを商品として大きく育てて生きたいと考えている。中国産との競合や産地間競争が激化していることから、差別化をしたい産業を守りたいとしている。この地域は環境は抜群、そして安全安心の製品を供給できる地域である。そして、生産者の顔が見える出荷体制をキチンと組み立てることができる地域である。もっと、もっと全国のみなさんにおいしい三陸産ワカメ、広田湾漁業協同組合出荷のワカメを知ってほしいし、食べ比べてほしいと思っている。


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