2008年11月19日水曜日

法定協議会設置請求期間が終わった

 昨日、今日と新聞報道に陸前高田市という文字を見つけた。臨時議会で否決された大船渡市との法定協議会の設置を求める直接請求による、住民投票の請求期限が終わったとのものであった。
 その中で、請求代表者の方々は市を二分するような形はとりたくないとの話をされていた。請求代表者の方々の心遣いに感謝するとともに、彼らの真意が本当に理解されていただろうかとも思う。
 このままで本当にいいのかという素直な心と、就職期を迎える親の気持ちや、若者の気持ちを本当に理解しているのだろうかともあわせて感じている。
 市内の方々や、議員の中にも子どもたちは都会で就職しているし、帰ってくる予定もないことから、このまま静かな生活が自分の代だけ続けられればと思っていると話されている人たちもいることは、様々な活動を通して判っていました。
 しかし、生活は連続であり、地域もまた連続の繰り返しで成り立っていると思う。だからこそ、次の世代につなぐ工夫と努力が必要なのではないだろうか。連続は、ルーティワークではない。変化が必要なのである。社会が、経済が変わるときにそのままで暮らせる人は一握りに過ぎないと思う。この地域が継続するための努力が必要なのであり、工夫が必要なのである。
 法定協議会の設置を求める直接請求は、即合併を求めるものではなく、この地域を維持継続しようとすると、小さな塊で検討するだけでは解決しない。そのために広い視野を持って検討をすることが必要不可欠であるとの本筋を求めただけであると私は理解している。
 ただ、まちづくりの手法をひとつでも多くしようという市民の求めを、政局につなげた感がなかったか。法定協議会の性格を間違った考えを説明している一部の人間がいると公の場で話し、公の場で「法定協議会は合併の是非から議論する場」と中里市長から訂正されても、自説を展開する方々もみられた。 せっかくの、市民も参画して陸前高田市の将来を検討する機会を逃したように改めて感じる。今後の陸前高田に、明日の陸前高田に責任を持てる議員活動をしなければならないと思う。

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