2008年1月15日火曜日

成人式開催される・・・彼らの希望にそえるように


 1月13日の日曜日に平成20年の陸前高田市成人式が開催された。陸前高田市は、夏の成人式が多くなったまわりの市町村とは異なり、成人の日に成人式を行ってきた。服装にお金がかかるなど様々なことから夏の成人式に移行したところも多いようだが、また1月の成人の日かその前日の日曜日に開催する市町村が多くなったようだ。

 夏に移行した市町村では、服装がラフすぎるとかいったことも言われたようだが、主催者の勝手なエゴではないか。参加しやすいようにとか華美にならないようにとか様々な理由があったと思うが、きちんとしたルールというかTPOを示さずに、だんだんTシャツスタイルがいけないとか言い出した。予想されたことではないだろうか。きちんとした基準を示すべきだったと感じている。


 さて、本市の成人式に話を戻そう。本市では、ここ数年全国で報道されているような荒れた成人式は見ない。地域柄かもしれないが、厳粛の中に穏やかさがある。中には、外でタバコを吸っているものもあるようだが、式典を邪魔するものはいない。式典は、陸前高田市、教育委員会、選挙管理委員会の主催に新成人の実行委員会が共催として加わり、進行などを務める。さらに、青年会の会員が受付などを担当する。地元の県立高田高等学校吹奏楽部が様々な伴奏やファンファーレなどを担当してくれる。2部は新成人だけのゲームや出身中学単位の集合写真撮影などが行われる。地元に残った新成人が実行委員会を結成して企画するものである。それこそ、短い時間だが手作りの式典である。その後は、同級会がそれぞれで開かれている。


 表題の副題である「彼らの希望にそえるように」であるが、毎年、成人式のしおりに新成人のコメントとアンケートが掲載される。ほとんどが、「陸前高田が好きだ。」、「この町で生活したい。」、「でも、就職の場が無い。」というものだ。この新成人の希望は毎年同じような内容になるが、それだけ進学や就職で陸前高田を離れて2年しかたっていない、遊び盛りの彼らが本当に陸前高田に愛着を持っていることに誇りを持ちたいと思う反面、彼らの希望に少しでもかなえなければならないとの責務を痛感する。

 そして、一人でも多く、一日でも早くかれらの希望をかなえることができる陸前高田にしなければならない。何が重要で、何をすべきかを市民に問いかけて、コンセンサスを得ることが急務ではないか。

それは、今暮らしている人の医療や福祉も必要だが、一緒に暮らし、この地域を支えてくれる若い人たちをこの町に残れるような施策に向け舵を切るべきではないだろうか。
写真:成人の誓いを述べる新成人代表

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