2009年9月5日土曜日

観点

物事を見る。そして考えるには、人によって、立場によって観点が異なってくる。
その観点の違いが、同じ事象を捉えるにしても結果が異なってくる。

先日、道路行政で行政側と私とで考え方に大きく違った結論が出た。
道路の新設工事をしていて、一部供用を開始している部分に隣接する区間の供用についてあである。
前もって、この区間も全線に渡って工事が完了する前に、部分開通、いわゆる一部供用を行うといっていた区間である。
舗装工事も、周辺環境も完成し、センターラインも敷かれ、一月がたった。
一部供用できる状態である。
なかなか、供用が開始されない。
地域住民からすると、せっかく出来てるのに、バリケードで止めてある。生活面からしても、利便性からしても通行させて欲しいところだ。
行政の担当からすると、その先の区間の工事業者が決まっていないので、今あるバリケード等は現在の業者から借りているので、その先の業者が新たにつけていただけなければ、供用開始できない。というのである。
理由はそのようであるが、本当の理由は、もし事故が起きたら管理者として責任を取らなければならないからのようである。

行政としては、管理責任を問われるようなことは極力避けたい。
利用者としては、何故、使用できる状況なのに使用できないのかという。

結論は。立場の違い、ものを見る観点の違いがこういうことになるのだろう。

政権が変わる。
民主も、自民も、都会も地方も、その立場によって観点が異なる。
観点は異なっても、何のために、住民の福祉向上、利便性向上という基本を忘れなければ、おのずと答えは同じになるのではないかと考える。
違いは、手法なのである。

0 件のコメント: