2008年1月25日金曜日

議会運営委員会管外視察


 1月22日23日と議会運営委員会の管外視察を行った。視察は、議会の活性化を主テーマとして行い、特に今回は「一般質問のあり方」と「議会基本条例」についてである。私が議会運営委員会の委員長をおおせつかっており、今、陸前高田市議会で議会運営委員会が果たすべき役割りを考えてテーマの設定と視察先を設定させていただいた。

 

 8名の委員のうち1名が欠席したが、委員7名と議会事務局長のあわせて8名での視察となった。視察は22日の午後に福島県須賀川市において「一般質問の一問一答」についてである。須賀川市では、現在本市で行っている一括質問、一括答弁から、大項目ごとの質問答弁との方式に代えておこなっていた。(一括質問、一括答弁方式とは、国会の代表質問のように質問者が質問項目全部を自分の考えとともに演説し、答弁側もまた、答弁を全部首相答弁のように行うものである。)


 問題点がぼけたり、今何を答弁しているのかが、途中から聞いた人はわからないなどの問題点が指摘され、質問方式を検討されたとのことであった。いわき市などで行われている一問一答方式(国会の予算委員会の例)の利点、問題点を整理し行き着いた方法であった。質問と答弁もぼけないし、再質問、再々質問の際に論点が違った方向に行くことも無いと感じてきた。議員もより勉強の必要な方式であり、本市でも検討すべき方法であると感じたところである。


 23日は、一関市まで戻り、議会基本条例について勉強をしてきたところである。議会は条例の下にある規則と先例によって運営されているが、基本となる部分を条例化する必要があると以前から思っており、大変良い機会であると思い研修項目に加えたところである。一関市の議会基本条例は考えていた以上の内容であり、制度規定というものの遥か上をいっている内容であった。議会議員としての理念や市民との関係など、議会の憲法といえる内容であったことに驚いている。先進の北海道栗山町や三重県伊賀市の制度を基に議会運営委員会が中心となって検討し、制定した条例であるという。近くにこんなに進んだ議会があったことに自分たちの情報収集力の無さに愕然としたところである。


 一ノ関市議会とは、交流をしており今後は議会制度についての共同勉強会なども検討するべきと感じたところである。


 議会運営委員会の役割をもう一度再認識する大変良い管外視察となった。


 写真は、福島県須賀川市議会において挨拶をする筆者


 追伸 須賀川市議会から紹介された市内のホテルでチェックインすると、フロントの女性が陸前高田からですか、私も高田出身なんですとのこと。話を詳しく聞くと、知人の姪御さんであることがわかりびっくりした視察であった。

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