2008年1月10日木曜日

岩手自治体学会まちづくりサロンVOL.5

 第5回目のまちづくりサロンが1月9日の夜7時から盛岡市のアイーナで開催された。前回は、日程を間違えて参加できなかったので、今回は少しゆとりを持って陸前高田を出発した。途中は、住田町なら盛岡まで圧雪か凍結路面であり、住んでいるここ陸前高田は本当に岩手の一部だろうかと感じた。とは言いながら本格的な雪道は、11月22日以来であり少し緊張をしながらの2時間半のドライブを楽しんだことになる。盛岡へ着いて「失敗!」と直感したのは、車を駐車場に置いてドアを開け、一歩足を出した瞬間だった。ツルツル滑るのである。我が故郷であり、ホームグラウンドの陸前高田では夏も冬も同じ革靴で済んでいる。今朝も普段どおりの靴だった。冬用の靴で来るんだったと感じたときはすでに遅しで、転びこそしなったが後はソロリソロリである。

 さて、話を本題に戻そう。昨日のテーマは、「最近の議員ローカル・マニュフェストの状況について」であった。講師は旧知の仲である、奥州市の佐藤邦夫市議が務めた。佐藤さんは、これまで積極的にマニュフェストを広めようと活動してきた方で、この世界では知る人ぞ知る方である。私も、一昨年盛岡で開かれた早稲田大学の北川先生の勉強会に参加したが、この時の仕掛け人も佐藤さんである。

 国政レベルの政党のマニュフェスト、知事や市町村長といった執行権を持つ首長のマニュフェスト、そして我々地方議会議員のマニュフェストの性格の違いを丁寧に説明してくれた。そして、議会の現状、議員がどうあるべきかなどを話された。参加者へ問いかけを行ったり、参加者の中で議員であるのは講師の佐藤さんと私だけであったので、私にも話が振られた。参加者の大半が県職員や市町村職員であり、議会人である私たちと時には相対する立場の方々の一緒の勉強会なのでお互いの気持ちを伝えることができた勉強会ともなった。

 午後9時に終わったので、日帰り予定の私としてはそのまま帰っても、自宅に着くのは11時半近くになるのでお暇しようとしたら、交流会へお声がかかってしまった。1時間だけといって参加したが、結局盛岡を出たのは10時40分を過ぎていた。みんなからは、せっかくだから飲んで泊まっていったらとの声も大きかったが、ホットウーロン茶2杯でガマンしてきた。この夜は盛岡もこの冬一番に近い寒さだったらしいが、凍ったジョッキの生ビールがやけにおいしそうに見えたのは気のせいだっただろうか。

 サロン(勉強会)の本番も素晴らしい内容であったが、その内容から派生する様々な話や、このような場でしかできない本音の話ができ大いに成果が上がった交流会であった。

 今回の、サロンでは議員の役割はどうしたらいいのか。地方議員は、国の分権改革推進委員会が今後進めていく地方課税権や地方立法権に追いついていけるのだろうか。今のままで、執行側(当局)に対して有効なチェック機関であることができるのか。また、立法権を有効に活用するために調査活動や条例立案作成のための時間と費用、あるいはスタッフをどうするのかなど、現状の地方議会のままでは難しい問題も山積していることを改めて感じたところであり、二元代表制をとる、わが国の地方自治制度のあり方まで広範な議論が必要だと感じた会となり、大変有意義なまちづくりサロンでした。

 帰り道は案の定、凍結路面でしたが無事、午前1時に我が家に到着しました。迎えてくれたのは、愛犬のなっちゃんだけで、あとは静かな我が家でした。

 実は、土曜日も岩手自治体学会の会議があり、また盛岡です。今年8月に盛岡市を会場に全国自治体学会の総会が開催されます。それに向けた、岩手自治体学会の活動などについての第一回の企画部会です。土曜の朝は寒くないことを今から期待しています。

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